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仁木・余市ワイン旅行記

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2024年初秋。代表が北海道・仁木町の農家さんのもとでワインづくりをさせてもらったときの記録を残しました。北海道の広すぎる畑でピノノワールの秋の収穫に向けた準備や年に1度のワイン祭り「余市ラフェト」のスタッフとして手伝いをさせていただきました。

2024年8-9月

はじまり

北海道のワインづくりを訪ねて

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北海道・余市といえば、あのニッカウヰスキーの蒸留所があることで知られる小さな町です。最近では山梨や長野、山形などを中心に日本ワインとして独自のワイナリーの集積地ができてきていて、余市のあたりもりんごやさくらんぼなど昔からフルーツ栽培が盛んだったらしく、気候も適しているためにワイン用ぶどうを栽培する人が少しずつ増えてきているようです。今回はとあるご縁から、その余市のとなり、仁木町でワイン用ぶどうの栽培やワインの醸造などをされている方にお世話になり、ワイン生産のいろはについて勉強させていただく機会を得ました。

Day1

北海道・仁木町へ

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新千歳空港から北海道に入ったのは実は1年ぶり。まさかこんな形でまた北海道に来るとは思ってもいませんでした。お昼は小樽市内を自転車で走ったり海鮮丼を食べたりと満喫したのですが、小樽のオルゴール堂がすごくって、こんなお店があるのだと感動しました。夕方の電車で仁木駅へ。着いたのは17時くらいでしたがまだ明るく、車で迎えてくださって畑を少し見せてもらうことになりました。

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最初に見せてもらった方の畑はシャルドネなどが植わっている方で、まだ1-2年目のぶどうも多く苗木のようなものもありましたが、3年目の木にはちらほら実がなっていました。だいたい4年目以降から本格的に収穫してワインにできるみたいですが、3年目のものでも十分な大きさになります。そしてもう一方の畑はほとんどがピノノワールという品種で、3-4年目のものが多く今年の秋の収穫に向けて段々と色が付き始めていました。その場で食べさせてもらいましたが、色のついてないものはやっぱりまだ酸っぱかったのですが、その後にこれいいんじゃないかと教えてもらったやつをいただくとすごく甘くて美味しかったです。

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ワイン用のぶどうは例えば巨峰とか食べるようのものと比べて実は小さいものが多いですが、味の濃いものが多いのかなというのが印象でした。生のピノノワールはワインという感じは全然せず、デラウエアのような普段食べるようなぶどうの感じでした。4年前からぶどうの栽培を始めたらしく、昨年のピノノワールで初めてボトルを作ったらしくまた飲ませていただけるみたいなので楽しみです。また今回は9/1(日)に開催される余市のラフェトというワイン祭りに向けてお邪魔させていただきます。全国各地からワイン好きが集まる年に1回の大きなイベントらしいので頑張りたいと思います。

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Day2

​秋の収穫に向けピノノワールの除葉

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今日は雲一つないくらいの快晴。ここ仁木町は朝の冷え込みが結構あり、窓をあけて寝ると寒かったので閉めました。気持ちのいい朝を迎え、早速ぶどう畑へ。の前に作業小屋に行きましたがその前にも手入れしていない3ヘクタールの土地があるみたいで、北海道どんだけ広いねんということを実感させられます。作業道具を軽トラに積んで、昨日の4年目ピノノワール畑へ。今日は1か月後くらいに迫った収穫に向け、ぶどうの房の周りの葉を折って落とす除葉という作業をします。この作業はワインづくりにには欠かせない作業だそうで、葉を落とすことで風通しをよくし房に太陽光を当て色づきをさせる狙いがあるみたいです。

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ぶどうの木の根元が全部ななめに成育していたので理由を聞いてみると、このあたりは雪が多いので冬場の積雪の重みで木が折れないように斜めにしているそうです。除葉は葉の根元の枝から折っていくのすが、根元の太い木の部分から枝が伸びている方向と逆に折るとパキッと簡単に折れます。そうして除葉していくのですが、除葉し過ぎもよくないらしく西側の葉を少し残して東側からすべての列の除葉をしていきます。段々と慣れてくるとパキパキと折れるようになってきます。途中作業しながら、枝の剪定の話も伺いましたが、例えば冬場には1っ本に残す枝をどれにしていくか、2本か3本保険をかけておいたり、実がついているものの枝はきらないでおいたり、十分伸びたところは枝の先端を切って太くなるようにエネルギーを回すようにするとか、いろんな要素が組み合わさって木の形が出来ていくみたいです。

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Day3

​ボトルのラベル貼りとピノノワール木の剪定

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今日は朝除葉の残りを少しした後、午前中は昨年収穫した初物のワインのボトルを貼らせてもらうという貴重な体験をさせていただきました。ワインボトルのラベルは専用の機会があり、それを求めて別のワイナリーへ。真夏だけどキンキンに冷えた冷蔵室のとなりでコルクはもう入っている150本ほどのボトルを全て丁寧に拭きあげ、手動の機械でシールを貼っていき、最後に電動機械で先端部分に金属のカバーをつけます。途中冷えたワインボトルに水が結露してシールが取れやすくなりましたがなんとかクリアし、ずれたりしないようにきちんと150本のボトルを完成させました。

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その後、明日やるという醸造をされている場所に連れて行ってもらったりして、午後からは畑に戻り、今度は3年目ピノノワールの剪定をさせていただきました。この剪定作業、冬場に向けて木の形を決める重要な作業なのですが、すごくいろんな要素が絡み合っていて考えなきゃいけないことが沢山あります。まず最終的に今秋に1本だけ越冬する枝を残すのですが、ところどころ実がなっているサブ枝があったりしてそれは収穫期まで切らずに残していたり、メインの枝の成育が悪くなったとき用にサブ枝を残したり、光合成できる面積が結構あったりすると先端だけきって成長を止めて光合成用に残したりとさまざまです。

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また最終的にメイン枝を太くしていく必要があるので、ある程度枝の伸びに使われるエネルギーを太くなる方に回すため先端部を切り落とすようなこともします。なかなか頭の使う作業ですが、これを50m以上はある列を10列はやるので大変です。でも綺麗に剪定できると畑が整理整頓されたみたいになって心地がいいです。

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Day4

昨年のナイアガラの瓶詰め

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今日は昨年収穫して樽で保存されていたナイアガラという品種の瓶詰め作業にお邪魔させていただけるということで、昨日のぞかせてもらった醸造所へ。ここでは東京理科大学と札幌市立大学の共同ゼミみたいなのでワインのラベルデザインを考え商品販売をされているということで、先生方やゼミ生と一緒にナイアガラという品種のワインの瓶詰め作業に混ざらせてもらいました。

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まずは瓶を300本ほど洗浄し、瓶を乾かす用のスタンドに1本ずつ立てていって乾かします。一方ワインの方はタンクからホースを引いてきて瓶に入れるのですが、瓶を差し込むと自動的にその分量だけ入るシステムになっています。電動ではないのでそのシステムにはからくりがあるみたいですが、どうやってるのか謎のままです笑。そうして決まった量のワインを注ぎ入れコルクをして閉めるのですが、絶対に外れてこないようにコルクを圧縮して小さくしたのち勢いよく下にレバーを引いてやるので、力が結構いります。

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瓶の数が多かっただけに交代して作業を行いました。作業の最後にホースやタンクの底から出てきたワインを集めて瓶詰めし、それをもらいました。どんな味がするのかはお楽しみです。そうして午前中で作業をやり終え、お昼は近くの飲食店でご飯をご一緒させてもらい、午後はゼミ生の人のミーティングに同席させてもらって、どんな感じでラベルをつくっていくかなど貴重なディスカッションの場にいさせてもらいました。そうして一日が終了。帰りに軽トラでワインを運ぶときに雨がぽつぽつと降ってきてやばいとなりましたがすぐにやんだので良かったです。

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Day5

余市ラフェト2024

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今日はおとなり余市の年に1回の大きなワインイベントが行われるということで、スタッフとしてワインのブースのお手伝いをさせてもらいました。このラフェトというイベントですが、ワイン好きの中では結構有名なイベントらしく、東京などから航空会社などのツアーが開催されたり、前売りのチケットが販売開始3分で売り切れたりと、すごい繁盛ぶり。

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朝8時半に会場入りしボトルや氷を運んだり会場設営をしましたがまだ開始していないのに外に大勢のお客さんが。どうやらこの余市の町にいくつもスポットが設営されているらしく、お客さんはこの広い余市町を徒歩で回るみたいで、私たちのいた場所はいちばん遠いスポットだったのにもかかわらず朝から大盛況ぶりでびっくりしました。

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ワインの説明をしてお客さんに注ぐというのは高山でのワイン会を思い出しましたが、ここでは全て地元のワインが出ていて、畑などで作業もさせてもらっていたのでどんなぶどうの育て方をしてるのかなどわずかながらに話すことができました。また自分たちのブース以外にも空いた時間でワイングラスをもって他のブースをまわれて、いろんなワインを試飲させてもらいました。一日中いいお天気で歩くと暑いくらいの気候でしたが、ぶどう畑で飲むワインと冷凍さくらんぼが格別に美味しかったです。

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Day6

最終日

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あっという間に最終日となりました。朝はふたたび3年目ピノノワールの剪定作業をしましたが、強い雨が降ってきて少しやって終わりました。途中家畜の羊が道路のわきで草を食んでいるのをみて、あぁ北海道だなぁという景色でしたが、やはりここではしょっちゅうみられる光景だそうです。

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作業が終わったあとお昼に余市の方まで出ておいしいイタリアンのピザとパスタをいただいて帰路に着きました。ワインの生産から製造・販売まで全工程を見れたねと言っていただいたとおりすごく貴重な体験を短い期間でたくさんさせていただきました。ありがとうございました。

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